イベントレポート 第19回日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナー

テーマ 「地域共生社会におけるインフォーマル資源の課題と可能性~ケアマネジメントに求められる「みつける・つなぐ・つくる」機能~」

2024年2月18日(日)、日本福祉大学福祉社会開発研究所、日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会共催のもと、第19回日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナーが開催された。テーマは、ケアマネジメントにおいてインフォーマル資源をどのように位置づけるか。同セミナーの参加者には日本ケアマネジメント学会の認定ケアマネジャー更新要件ポイント( 2 単位)が付与される。

制度で対応できないニーズ
新しいセーフティネットが必要

基調講演は「0から100歳までの地域包括ケア ~地域共生社会政策の背景と理念、地域づくりの構想について~」と題し、日本福祉大学学長 原田正樹氏が登壇。支援の現場では現在の支援体制では対応できない下記3点のようなニーズが増加していることを指摘した。

 ・世帯の複合課題
 ・「制度の狭間」での孤立
 ・自ら相談に行く力がない

これらのニーズの根幹にあるのは、社会構造の変化による「孤立」だと原田氏。社会的孤立が社会的排除へとつながる負の連鎖を断つために「新しいセーフティネット」づくりが求められており、地域共生社会を目指した地域づくり、包括的支援体制の構築が必要だと示した。そのためには、「制度サービス(フォーマルサービス)」と、支援者と地域住民における支え合いの意識などの「意識活動(インフォーマルサービス)」が合わさることで実現すると原田氏。

ケアマネジャーは、介護保険における「サービスマネジメント」の側面と、地域づくりの視点などが求められる「ケアマネジメント」の側面をどう超えていくかが課題だと指摘した。

ケアマネジャーが声をあげ地域づくりを

シンポジウムおよびまとめミニシンポの冒頭では、コーディネーターの高室しげゆき氏(ケアタウン総合研究所 代表)が、これからのケアマネジメントは

第19回日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナーのレポートは、2024年4月号に掲載しています。ぜひ誌面でお読みください。

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